「生々流転」横山大観

kumakunn662005-12-04

 横山大観の「生々流転」は巻物に描かれたとても大きな作品のようだ。先日、東京国立近代美術館を訪れたときは、その前半部分が展示されており、今日はその続きの後半を観に行った。前半を観に行くと自動的に後半も観ることのできるチケットをもらえるのだが、なんと今日は所蔵作品展が無料の日であった。かなり著名な作品が多いのに、そんなオープンデーがあるなんて初めて知った。そのお陰で後半のチケットは、「ぜひまた観にいらしてください」と親切に美術館スタッフは対応してくれた。また観に行けるなんて、ちょっと嬉しい。
 所蔵作品展は先日観に行った内容と同じだったけど、岸田劉生日本画など新しい発見があった。人参や冬瓜、茄子というモチーフが画面のなかでとても存在感のあるものになっていた。背景も何もないのに、画面に迫力があり、無駄がなく、驚きだった。
 横山大観の作品は、墨一色だけで描かれているにもかかわらず、色を感じた。また、スプレーを使ったかのような淡い色をどのように描いていたのだろう、と思うくらい滑らかで柔らかい感じがした。
 ちょうど、今日、日曜美術館で紹介のあった、李禹煥の作品もあった。TVで観た印象とは異なる質感でびっくり。岩絵具を使っていると書いてある。最後には、アウグスト・サンダーの写真も。
 帰りは高揚した気分で散歩しながら、本屋によりながら帰る。今日は迷わず無事帰宅。