「アーキラボ:建築・都市・アートの新たな実験展 1950-2005」森美術

 建築物が中に浮いていたり、球形だったり、ゆがんでいたり・・・と不思議なかたちの建築模型がいっぱい。建築のど素人の自分には、一見建物というよりも手品の道具のように見えます。生活する空間なのか、公共の空間なのか、全く検討もつきません。ただ、なんとなく時代性や建物への可能性を試している雰囲気はとてもおもしろいです。
 20〜30年前に設計された作品は、自分が本を読んだりしてイメージしていた「宇宙空間」のなかの建物を具体化しており、現在の作品より未来的に感じました。博覧会のビデオもしかり。
 社会の問題や方向、可能性をとらえてかたちにしていくものとしての建築は、生活空間とは乖離しているようでつながっているおもしろさが、ひしひし感じられました。

http://www.mori.art.museum/contents/archilab/