「別れの後の静かな午後」大崎善生/中央公論新社

 大崎善生の最新の短編小説集。今回もとてもキレイな文章で、一文一文、情景が浮かんできます。通勤、帰宅の電車のなかで読んでいると、思わず目頭が熱くなること数回。取り上げているテーマは、相変わらずちょっとロマンチ入っていますが、時にはそんな淋しげで甘い思いがじんわりきます。