シンポジウム「美術館が都市を変える」TNプローブ

 友人がいけなくなり代わりに参加。といっても!「美術館が都市を変える」・・・。タイトルだけでかなりハード。
 2006年開館予定のケ・ブランリー美術館(パリ)ミュゼオロジープロジェクトのディレクターであるジェルマン・ヴィアットさんの講演を中心に、建築家などのディスカッションもありました。
 かつて美術館は「作品の収集・保存」を行う場であったものが、ポンピドゥ芸術文化センターより、+「文化の総合施設」として新たに都市(そこに住むひと)と関わりともつようになり(青山のスパイラルとか)、さらに現在では、美術館が建物内から解放されて流動的な存在になり、都市のなかへ溶け込んでいっている(らしい)。例えば、六本木ヒルズでは、通りにアーティストのオブジェなどがある、というのも都市への動き(らしい)。
 っと、ここでキャパオーバー。でも普段考えない話がきけてなかなか興味深かったです。
 ふと、例えば六本木ヒルズのオブジェたちは、あれだけのプロモーションがあったからアーティストのオブジェとして認識しているし、訪れたら立ち止まってみたりするけれど、まったく知らなかったら意外と素通りしたりするのではないかな〜と思いました。昔の地下鉄のキオスクの建物が柳宗理の作品というのを最近知ってなるほど〜と思うけれど、まだそのキオスクの建物が身近にあったときには何も感じずにいたり、とか。それを考えると確かに「美術館は都市を変え」ていっているのかもしれないですね。身近になりつつあるのかも、とイチ消費者として思いました。