『日本の美「琳派」展2004』日本橋三越7階ギャラリー

 先日、近代美術館で「RIMPA展」を観ていたのでその流れでぜひ違う作品も観たいと思い、リニューアル後の日本橋三越へ。奈良美智の展覧会で最終日はもう絶対行くまいと誓ったのですが、懲りずにまた最終日に訪れました。
 犬や鳥といった身近な動物を表情かわいく墨で描かれた作品から、豪華な屏風まで見所満載でした。尾形光琳「菊図屏風」は圧巻でした。菊の図は、正面、裏面、横面の3種類しかなく、一見平面的にみえるのですが、全体としてみると花がとても立体的にみえるのです。花びらは1枚1枚丁寧に描かれており、一方茎や葉はつるっと1色で描かれている。その2面性の表現がとても興味深かったです。
 そして会場をまわっていて、「あ、この構図素敵だな〜」と思って、作者名をみてみたら、近代美術館で自分が一番気に入った作品の作者「中村芳中」でビックリしました。無駄な線のないシンプルな図なのですが、存在感がある。そしてなんといっても絵がかわいい(失礼かな…。てへ)。自分の好みの絵なのですね。
 今回陶器もいくつか展示されており、背伸びをして器の中はどんな絵が描かれているかみてみたら、ひとつの器にひまわりと思われし絵が描いてありました。しかも、小学生がよく描くようなひまわりの絵で思わず微笑んでしましました。