冬の夜長

落ち葉

 最近はすっかり夜型人間になっている。冬の夜長じゃないけれど、夜中の2〜3時くらいまでは本を読みふけっている。最近読んでいるのは2〜3年前に福島に行った際に訪れた古本屋「キリン書房」で購入した、「偉大なるデスリフ」(C.D.B.ブライアン 村上春樹訳)。そもそも村上春樹の翻訳本はニガテである。独特の文章が強く、作家の香りがなくなりそうな気がするからである。
 しかし、今回は村上春樹の翻訳本ながら、1987年の本で装丁がとてもキレイで、つい手にとって勢いで購入してしまった。そもそも価格も100円なのだけれど。はは。しかし、一度読もうとして挫折していた。それが、最近デザインの本を読んでいた反動で小説が読みたくなった。で、再度チャレンジしたら読み続けていた感じ。
 本の中身自体はうーんと共感はできないけど、主人公がひとりではなく、ふたりの視点で書かれているのはおもしろいかも。やはり想像力って大事ねぇと思うかな。結婚=偉大なのかな。もちろん、この小説ではシニカルな意味だけど。

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「偉大なるデスリフ」C.D.B.ブライアン 村上春樹訳 新潮社
ISBN: 4-10-520301-0

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