「三岸節子展」日本橋三越ギャラリー

 昨日観た熊谷守一の静かな絵とは、まったく対照的ともいえる、情熱に溢れた作品ばかり。圧倒的な力強さを感じます。「花と魚」は静かな色で描かれているにもかかわらずとても瑞々しくて艶やか。「ブドー畑」は山火事かと思う程のワイン色が画面一面に広がっています。一番はっとしたのは「雷が来る」。雷が来る雲の様子以上に家々の屋根の朱色がとてもインパクトがあります。どの作品も、実際みえているものが作者の目を通すとこんな風にみえ、感じられているのだと別の目(作者の視線)を感じました。