佐藤可士和、ってやっぱかっこいい。

 デザイン教室で今日の講師はクリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和。さすがに今日の教室は通常の2倍の参加率でした。
 仕事ではない、プライベート作品から、実際の広告まで作品ができるまでを丁寧に紹介。スマートで明快な作品たちに、一見、才能だけがフォーカスされがちですが、作品ができあがる過程での考えの動きからその際立つ作品たちが生まれてくることが実感でき、感動。
 「同じものをどういう角度でみることを今求められているのか、その角度とタイミングをとらえる」「今まで当たり前と思っていたことへの視点をかえる」
 くわっこいい。
 
 今週の日曜日にNHK教育TV『新日曜美術館』で観た、マティス特集を思い出しました。マティスの作品も一見、彼の才能から生み出される勢いで短時間に描かれているようにみえるのですが、実はその作品に至るまでになんと1年半以上もかけて、描き直し続けていたりする作品もある。構成をかえたり、モチーフを削ったり。恐らく今、われわれが作品としてみているものも、実はまだその過程だったのかもしれない、なんて考えるとその深さに心を奪われます。うう、マティスの絵を観にいきたくなりました。