映画「ロスト・イン・トランスレーション」飯田橋ギンレイ

 生きているなかでふと感じる、焦燥感や喪失感。そんな思いを抱いた、中年の男と大学を出たばかりの新婚の女の子の2人が東京という街で出会い、そしてまた旅立っていくまでが静かに描かれていました。焦燥感や喪失感、不安感は大人になることによってなくなるものではなく、年齢を重ねることによってさらに変化し、深まっているような気がする。
 また何年かあとにもう一度この映画を観たいと思いました。きっと今回観たときとはまったく違った思いを感じる、ような気がします。